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年末年始旅行日記②

年末年始の旅行感想覚書その②です。その①はこちら

ところで荷造りっていうのは最小化プロセス。背負える以上のものを持っていてはいけない。女子力とか不足の事態とか知らん。電波と電源とカードさえあればなんとかなる。

と思っていたのですがやはりある程度の期間の旅行はこれはあったほうがいいなぁと思ったのでメモ。

・ビーサン...どんな季節にも必要である。場所取らないんだから必ず突っ込むべき
・爪切り...爪割れたり逆剥けがある時の地味な苛立ちから開放される
・簡易ソーイングセット...意外にダメージを受ける
・五徳ナイフ(アーミーナイフ)...どこのサバイバルとか思うかもしれないけどいつ何時ワインとかビールと缶詰開けたりとかフルーツ向きたくなるとかスプーン使いたくなるとか誰にもわかんないから!!モスクワのお土産にあったの軽率に買っとけばよかった!
・魔法瓶...サーモ大事。個人的にはタンブラータイプじゃなくてカップが付いているタイプのほうが何かと使い道広いと思う
・簡易救急セット...中身は人によりけりだと思うけどやっぱり必要だった
・シャンプー、リンス...安宿は、というか文化によってはあまり重視されていない。私は髪が見事にへちょって濡れて自然乾燥した子犬みたいになってテンションだだ下がるからマストではないけど持っていったほうが良い
・小さいタオル...何を零すか濡らすかわからない
・大きめのスカーフっぽいの...巻いとけばなんとかなる

後ビニール袋とかトイレットペーパーとか?で遠足のしおりかな?状態なので割愛します。
この真冬2週間ずっと移動が続く旅というのは今回始めてだったので新たな経験値が溜まった感じ。
目指すはそれなりの旅行スキルを隠し持った引きこもりオタクです。いざ遠征のときはつょぃって奴。

trip2.png

途中で飽きました...

***

モスクワから夜行列車で約22時間、ウクライナのリビウという街に行きました。ウクライナの西側、古くから名高いカフェの街です。
国境付近でパスポートチェックがあるのですが、4人部屋で3人の日本人、しかもそれぞれが色々と若干イレギュラーなパスポートやビザ状況だったのでめちゃくちゃ時間がかかりました。もはやおにーちゃんも興味本位で「なんでエストニアにいんの?フィリピンにもいた?アメリカのビザもあんの?」とか聞いてくる始末です。全部ロシア語だったため友人が勝手に答えていましたのでおにーさんが私を何だと思ったのかは不明です。

リビウは本当にカフェがあっちゃこっちゃにあり、ここでは自由行動だったので適当にぐるぐる。意外に英語もよく通じるので(モスクワは駄目です)ポケモンしながら歩きましたがいかんせん電池がもたず。完全に気の所為だと思うのですがウクライナのポケモン全体的に野性味が強いというか全然捕まってくれませんでした。ポケスポットめっちゃ多かったですしウクライナでもポケゴは人気だそうです。カフェで隣に座った男の子がちょっとずつこっちににじり寄ってきて画面を覗き込むので最後は一緒にヒトカゲゲットしました。この時、ここはホットチョコレートの有名な店で私はホットチョコレートを飲んでいたのですが、あまりにただの美味しいチョコレートで腹にめちゃくちゃたまった結果その後カフェに入ることができなくなってしまい豆だけ買ってくるという失態を犯したので、リビウはぜひ再チャレンジしたい街です。おばちゃんを避けようとして思いっきりすっ転び派手な青タンもこしらえたので何が何でもリベンジです。カフェ巡りが好きならリビウオススメ!!物価の安さが強い味方!街並みも可愛い!

その後再び列車で数時間、ハンガリーやスロバキアとの国境付近の街に。閑静な田舎町の風情で非常に美しいのですが、いかんせんちょうど正教クリスマスと例の激烈寒波にぶち当たりマイナス20度にリーチしそうな気温で山中の城跡散策そして店はほとんど空いていないという事態に陥ってしまいました。あそこまで来ると寒いとかいう外部環境を知覚して認識するというプロセスではなく、全身の肌が痛みを発して身体が生命の危機を訴えてくる。NYでの極寒をまた一歩上回る体験をしました。
ちょっと寒さで記憶が曖昧な部分もありますが突発的にスキー行ったりSPA行ったりガイドしてくれた女の子が実はピチピチ17歳で叫んだりタクシー来なくて駅までダッシュしたりここも中々充実していました。正直駅についたとき国境警察に腕ひっつかんで止められるわ(警官とわからず、怪しいと思って無視して素通りしようとした結果)吹雪でオンボロバスも中々来ない挙句物乞いに絡まれるなど全員無言のホテルインだったので満足に終わって良かったです。ちなみにスキーはともかく(最後にやったの中学生のスキー合宿でパラレルできない程度の能力にも関わらず)流石にSPAというなの温水プールは...あの...準備が...色々準備が...冬だから色々油断してまして...
というのを、水着ないから!で断わろうとしたら(男子はパンツでなんとかすると言い張る)そのガイドの女の子が「I can borrow for you!」と言ってくれたので、まぁ...スパ施設の借り物なら無難な水着やろ...遠目に見ればなんとかなるかなと思い承諾したところ何と実態は女の子(17)が個人的に貸してくれるビキニという。

ちゃう!それちゃう!それ私はborrowやけどあんたはrent!!後冬場重装備で一日会っただけの女性にそういうもん貸すのは結構リスクが!主にサイズとかサイズとかサイズとか!

幸い底上げタイプでしたので大丈夫でした。プールサイドで友人たち(男)に「(色々と)無理だと思った」「なんで?!」と言われましたが、(色々と)無理なこともありますので男性諸君に置いてはあまり突発的にこういうイベントをぶっこむのはお控え頂きますようお願いしたい。サウナ気持ちよかったです。

というか彼女の実年齢を列車待ちのカフェで話すときまで知らなかったのですが、そういえば一緒にワイン試飲してたよね?ん?ってなったので早めの事実確認大事です。個人ワイナリーに連れてってもらったのですがめっちゃ美味しいのにめっちゃ安いそして女主人が映画にでてきそうな陽気な人柄でママみがすごかったです。私がもっとワインでご飯食べられるくらいのワイン好きだったら弟子入りしてワイナリー経営する人生を送りたかった。

そんな中々濃ゆい経験を経て、18時間程の夜行列車ワンスモアを経てウクライナの首都キエフに。初回にお菓子とつまみと酒だけ買い込んで飛び乗ったところ食堂車というものが存在しないことにわかり食料クライシスでWOW顔をしていた我々を見かねた同室のおばちゃんがパンとチーズ、きゅうりとトマトというサンドイッチセットを取り出し恵んでくれた教訓から、今度はちゃんと食料を買い込みボソボソと消灯まで話込みながら移動しました。旅慣れてきたねドヤなアジア人ちょっとうるさかったかもしれん。

キエフはほとんど各自自由行動だったので気ままに教会とかマーケットとかを見て回りました。チェルノブイリ博物館にもフラっと行きましたがFukusimaコーナーがあったし、電子パネルもJapanのODAってめっちゃ主張してたし、ただしウクライナ語とロシア語と時々英語しかないです。おそらく寒さのせいかスマホの電池が全然持たなかったので写真もあまりとらずただ黙々と歩き続けました。雪でめちゃくちゃ足をとられるのでスキーリフトの後遺症と荷物で腕がプルプルなのに加え足のプルプルも元気に継続。この辺で寒さの基準が壊れてきているのでマイナス10度を上回ると「やったちょっと暖かい!」とかいい出す始末です。夕方ごろに今どこってラインに返信する間だけ外で指先を出そうもんならまたたく間に激痛が走り指先が微動だにしなくなりますのでスマホ対応の手袋はマストです。

キエフもあちこちに小さなコーヒースタンドがあり、結構人も寄っていたのでもしかしたらキエフっ子はそれぞれお気に入りの隠れ家コーヒー店を持っているのやもしれません。後ウクライナの人は外国人にはロシア語を使って話しかけてきてくれるのでなんというかロシア語できる人間と一緒に行ったほうが圧倒的に便利です。

また文字通り建物がめっちゃくちゃ激しく赤い大学があって観光名所になっているのですが、曰くWW1時の徴兵反対した学生運動にオコした政府によって兵士の血の色に塗られたと。ただし史実ではないらしいです。赤い(物理)大学いいな...!

reduniversity

お前がやるとなんてゆーか別の赤色だよ...

キリスト教もそこまで詳しくないし正教とは...東方のあれ...!程度の残念な知識加減ですが、ロシアの教会はとにかくイコン画で怒涛の勢いで埋め尽くされておりましていっそヒョエーってなる。あとイコン画を金銀でデコってくるあのセンス凄い。なんていうか推しの祭壇みたいな写真が時折ついった回ってきますがあれ全然間違ってないよ。正しく祭壇だよ。アレを頭上数十メートルくらいまで拡大して金箔貼り付けるとぽくなります。
ウクライナの方はもう少し抑え気味というか私としてはウクライナくらいの方が好みというか笑

どの都市でもクリスマスマーケットがあり、カフェやレストランではクリスマスソングがかかり、街中イルミネーションとクリスマスツリーで人生で一番長くクリスマスムードに浸っていたのではないかと思います。素敵な時期に旅行できてよかったです。

これで一通り旅の概要は書き出せた...かな。以下更に道中思ったことなどの走り書きをば。

何が精神的にキュっと来たって、同行者sが共にある意味まだ学生なのでカバン開いたら本や辞書やノートがバサバサ出てくるところな。今回は主に列車の旅だったのでアイドル時間がそれなりにあったのですがそこで全員が黙って本読み出すとか勉強しだすとか、正直それほど一般的ではない特殊な状況だったとは思うけどお前は普段何を考えて生きているんだって突きつけられた気分~妄想しかしてませんが!!少なくともぼーっとポケモンやってる場合じゃない。(別にポケモンはいいと思うけどね...圧倒的に出不精引きこもりの私の健康の一助になってますから)私だって今まで途中放置してた哲学本読めたもん!\(^o^)/
ロシア語圏では当然とはいえ完全にお任せモードだったし、かといって別に奴ら英語もそこそこできるからバルト圏で私が特にすることもなし、という。一応日常的に英語を使っているのは私の方なので込み入った状況や概念を発信するときはそれなりに役立てた感はあるけど、それならそれでもう少しまともに英語勉強しとかないといけないのでは?中途半端で恥ずかしきことこの上なし...
もちろん得意なジャンルや語彙というのはあって当然だけど、そういうの以外にもどれだけ無駄な語彙を持っているかで会話の幅決まってしまうからな...凹むな...っていう話をしてた。奴らはそれでも第二外国語だからな...私彼らのロシア語ほど中国語できない...というわけで面倒見てくれて圧倒的感謝~って気持ちにいっそ押しつぶされそうです。

久しぶりに会って、そこそこ一般的ではない現状の3人だったので色々な話ができたことは大変有意義で楽しかったです。相変わらずハイスペックな奴らはとことんまでハイスペックである。

ただ何より、意外にも一番最後にあった指揮者さん(友人の知り合いだったので一緒にお茶してもらった)がなんというかアート人というかとにかく中々情緒豊かな人で、彼女との一時間ちょっとの会話が一番Impressiveだったかもしれない。私の今の生き方は例えば父親になんかは肩をすくめられる類のものだけど、彼女にはもっと頑張って本当の旅人になりなさいと言われる。(別に私は旅人を目指しているわけじゃないしむしろ何度も言うけどお家大好き引きこもりである。ただそういえば幼稚園時代の憧れの職業スナフキンに近づけているかもしれないので一応頷いといた)それって今のやり方を褒められて煽られた上での話なので、私は人生の価値観をあえて他人に丸投げするならば彼女のような人間に認められるそれがよい。と思いました。要するに無責任最高である。とりあえずロシア音楽聞こうね。寝ずにね。

というわけでせっかくなので日本に一度帰る前にまたヨーロッパを旅行しようと決意し、むしろそこしか決まらなかったのですが、頭のなかで色々ルート組み立ててます。オススメ国あったら教えて下さい!どちらかというと東側攻める予定です。

| 2017-01-20 | カテゴリー: Daily , Others

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ろうあ

楼 亞 (ろうあ)

主に明治・大正時代の歴史好きです。*元老・第二世代・官僚閥 (歴創) *旧帝大の学部、旧三商大(擬人化)*一部女性向け表現を含むことがありますので苦手な方はご注意ください。連絡は

roua_c7h5n3o6@yahoo.co.jp または拍手/Twitter等でお気軽にどうぞ。

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