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年末年始旅行日記①

明けましておめでとうございました!
今年もダラダラと出没していきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いします。

先週、年末年始を挟んで珍しくアクティブに出歩いていた約2週間の旅行から無事に帰宅しました。
現在ロシア在住の大学の友人2人とエストニア、ラトビア、ロシア、ウクライナの各都市をちょこちょこ移動する旧ソ圏ツアーでした。

trip.png

らとびぁああ

現在エストニアにいる私ですが実は当初はウクライナという話があり、ちょうどろっしぁ様との政情不安な時だったので結局無しになったのですが、そう言えば中学にウクライナ人のクラスメートいたなとか、意外に縁が深い国だったのかもしれない。ちなみにウクライナすごくよかったです。キエフくらいの都市感好き。

昨今の某スケートアニメのあれでロシアに行きたいけどビザめんどくさーいって人はウクライナ行けばいいのでは?って真剣に思いました。十分それっぽい雰囲気楽しめるし物価も安いしビザも要らないし英語もモスクワより通じるしコーヒーがうまい。流石ルーシの母。

本当はベラルーシも行きたかったんだけどビザが面倒なのと年末年始加えて正教圏での1月7日のクリスマスにだだかぶりしていたので念の為今回は外しました。

以下長いですが旅の覚書等。一部フィクションです。

***

エストニア。引きこもりの私なりに案内をしましたが果たして満足いただけたのでしょうか...
めちゃ美味しい黒パンのカフェに(半ば偶然)連れていけたのでとりあえず良かったです。タリンの占領博物館にも行きまして、なんていうかこうくらーいアレコレを想像していたのですがすごくおしゃれにかっこよくまとまっていて、エスティやるな!読ませてくるな!って思いました。よくカフェとかでOld-Soviet風、ってのが褒め言葉として使われていて、私としてはどのへんがこうティピカルなソビエト要素なのかはわからないのであくまで雰囲気ですが、たしかにソビエト時代のポスターとかは字体と配色が結構おしゃれな...気がするんだよな...
後うろ覚えなんですが「過去を嘆くのではなく思い出す(憶えている?)ことで前に進むことができる」的なことがさらっと書かれていました。(確か...)過去に対してバランスの取れたいい姿勢なんじゃないかなーって。ちょっと感心しました。感心した気持ちだけはよく憶えている。受付の兄ちゃんも優しかったです。

KGB記念館にも行きましたがこっちはトラウマレベルに怖かったです。怖いゆえに詳細省きますがガチで怖かったです。とっ捕まったら秒で発狂する自信があります。こんな目に会うくらいだったら思いっクソ体制に迎合させられたほうがマシだわ。。。

その後バスでラトビアのリガに向かいましたが、友人二人が嘆く程度にはバルトのこの辺の施設は本当にちゃんとしているので全く問題なく快適に使えます。下手な大都会でわちゃーーーってなってるとこよりよっぽどちゃんとしてるから!バルト観光来てね!!ね!!!(ステマ)

一応バルト担当として友人が到着するその朝にバルト三国の歴史を新書ですが読み...()
志摩園子(2004)『物語 バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』中公新書
もう一度読まないときちんと消化できないのですが...。

ラトビアはヘタリアがあんなだからプルプルしてるかなーと思ってたんですが、結構血気盛んというかやることはやってるというか立地上の重要度が高いのでその分あっちゃこっちゃから狙われているというか。
リガは空港の乗り換えしかしたことがなく、随分こじんまりしたとこでタリンと同じくらいかと勝手に予想していたのですが、どっこい、リガの方が全然大きい。空港も全体像は全然大きかった笑 勝手なイメージ良くない。

ちょうど有名所の教会がテレビの撮影か何かで入れなかったので、リベンジしたいところ。
TripAdvisorの店数はタリンよりリガのほうが断然多いので(笑)ぷらぷらっとしてご飯食べるだけでも十分雰囲気が味わえていいと思います。後カフェも腐るほどあるから素敵よ。ちなみに我々はインドカレーとにんにく料理とベーグル屋さんというラトビア感はゼロのコースでしたがどれもめっちゃ美味しかったです。後この辺は地元民でもTripAd○isor使ってるし大体上位にくるお店はそもそもそういうの狙ってて英語での対応もきちんとしてくれるので安心して行くといいです。地元の隠れた名店みたいなのは無理かもしれないけどね...

後ラトビアずるいなぁーって思ったのは国旗のえんじ色ね。ベタなお土産でもちょーーーーー可愛いの。
ラトビア 雑貨とか模様とかで検索してもらえると写真が見れるかと思います。
エスティは白黒青っていう寒色系の色合いがちょっと難しいのよねー!と勝手に品評会をしてました。

リガではバリケード記念館やゲットー博物館に行きました。
バリケードとは独立当時ソ連からの軍事的侵攻を防ぐためにリガ街中で築かれたバリケードのことで、つい20ウン年前の話であることに改めてびっくり。そこでソ連時代の暮らし、という展示があったのですが、大きな鍵穴が高い位置や低い位置についており、それを覗くと当時の西側の暮らしがちょっとだけ視えるという仕組み。情報統制のため西側の情報を得るのが非常に難しくもどかしかったことを表現しているらしいです。

この点タリンでも状況は基本的に同じなのですが、タリンではフィンランドのラジオ電波を通して実は少ないながらも西側の情報を得ることができたとか。タリンはそうやって歴史上もなんだかんだ北側の海からの支援が(侵略もだけど)得られている点が、西側諸国とつながる重要な港であったもののそれ故にあっちこっちから攻め込まれてたリガとは異なるようです。彼は北欧です。

てゆーかバルト三国、想像以上に全然バルトの三国とかではなくて、一応エストニアとラトビアは「双子」のような歴史を歩んでいるのですが(リトアニアはほぼポーランドだし唯一国を持っていたので大分違う感じ)言語的にはラトビア語とリトアニア語は同族でエストニア語はフィンランド語に近いのです。(というわけで日本語と発音が近いと言われています)

なんというか、日本史とか中国史とか米国史とか国を単位で歴史を遡っていく感覚に慣れてしまっているのでこのへんの地域史を感覚的に受け入れるのが中々困難な部分があります。上で上げた本も新書だけど読み通すのに思ったより時間がかかりました。しかも現代に近づけば近づくほど知識がほぼ皆無になっていく辛い。(日本史すら戦後の知識怪しいから同時代感もわからん)
現代史は!!やらなきゃだめです皆さん!!反省します。

そんな反省を携えリガからモスクワへ飛行機で飛びまして、モスクワ着いたらもう友人にエスコート丸投げしたので私はただひたすら食って歩くだけだったのですが。
何よりモスクワでかい。とにかくでかい。タリンに慣れてしまっている私には目がくらむ。そしてリアルに電飾が眩しすぎて目がくらむ。冬は曇天がひたすら続く北側圏、昼間より夜の方が断然明るいってどういうこと。
新年はモスクワで迎えましたので、ロシア流に極寒の路端で花火片目にシャンパン抜いて、でした。寒いし人が凄いです。

中央アジア系の料理をエンジョイしつつお蕎麦食べたりトランプで遊んだりウェーイな数日間でした。私も帰国までにガスオーブン使えるようになろうと決意しました。(タリンの家にあるけどめんどくさくて使ってない)シュンシュン立ってるお湯で淹れるコーヒーも紅茶も優雅でいいなぁと思ったのですがあんなものは生活に余裕があるからできるのであって日本で毎朝通勤が会った頃湯沸かし器があったにも関わらずコンビニの100円コーヒーに逃げていた私にはまだ早い、と思っておりケトルの購入は見送っております。後黒パンにイクラのっけると意外に美味しいという発見をしましたのでここに書いておきます。

美術館は年末年始もありそう多く回れなかったのですが、トレチャコフ美術館はとても良かったです。そもそもロシア美術なんて今までほとんど見たこと無いのでは?レベルなので非常に興味深く、また題材も広大な()ロシアらしく色んな風景や民族が楽しめそれも素敵でした。物販はクソなので期待してはいけません。
めちゃくちゃ個人的な感想なのですが、ピンク色がきれいだったのが印象的でした。特に空の色のピンク。曇ってたからわからないけどロシア(の多分どっかの地域か緯度的なあれ)の夕焼けや朝焼けはピンクみが強いのかもしれません。

teremok.png

グルジア料理も非常に美味しくてオススメなのですがぶっちゃけ舌が貧困なのでモスクワ滞在中で一番美味しかったのはTeremokというファストフード。ユリオクラスタにはモスクワデートにぜひとも使っていただきたい。空港に大体入ってるはずって言われたから今度モスクワ乗り継ぎがあったら行くわ...誰か今日本のイケブクロとかで某アニメとコラボしたらめっちゃ人来ると思うよ!ってTeremokの経営陣にメール出してあげて...

ウクライナ編につづく

| 2017-01-17 | カテゴリー: Daily , Others

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ろうあ

楼 亞 (ろうあ)

主に明治・大正時代の歴史好きです。*元老・第二世代・官僚閥 (歴創) *旧帝大の学部、旧三商大(擬人化)*一部女性向け表現を含むことがありますので苦手な方はご注意ください。連絡は

roua_c7h5n3o6@yahoo.co.jp または拍手/Twitter等でお気軽にどうぞ。

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