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【2011年】※重いです

verbal promises

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>登場人物(明治38年頃)


 

>Comment

 第二作。『fragile alliances』の続き。華麗に日露戦争をすっ飛ばして第一次桂内閣の終わりの辺りです。 今回は描きたかったシーンがかなり描きこめて、あんまりぐじゃぐじゃ補足するのも野暮ったいのですがちょっとだけ?補足。

 日露の軍神児玉と桂首相は盟友であることに代わりはないのですが、 満州経営の方針をめぐって議会や元老巻き込みかなり衝突しています。 児玉+桂シーン~後藤のしんぺーへの巳代治の問答はそのへんを意識して描いています。 また陸軍寺内との関係も含めて、かなり複雑な関係(傍から萌えている人間には。当人たちは実際どう思ってたのかなぁ。。) この後児玉が逝去してしまうので最終的に衝突には至りませんでしたがそういうの大好き(そう)な巳代治は きっとしんぺーちゃんにこうやってカマかけしてたに違いないと。。。

 ミヨと伊藤の関係はもう結局何が何だか人生経験浅い私には全く以ってわからないのですが、 最終的にこうやってなぁなぁというか、代替わりとか独立は許さなかったし、しないところで落ち着いたんだろなと。

 一方でタロちゃんや西園寺以下その他のメンツは結構第二世代の意識高く代替わりを意識してたんじゃないかなと。 手紙とかをちょくちょく見るに。こういうのって後世や周りの人間がやんや言ってるだけかと思ったら 結構皆世代意識あったのね、と驚きます。ゆとり世代が自虐するのと一緒っすかね。時代って不思議ね。

 ガタと太郎の関係は結局こういう方向でほころび始めますが、ガタはまだ伊藤よりかは上手いこと 第二世代を許容してあげたと思う。ダメダメだったけど。

 fragileの伏線回収しつつ次に繋げるための伏線とか後のことを想起させるような台詞を入れてみたりしたつもりなのですが、 次回作(あるのか?/笑)がどうすればいいのかまだわからない。色々第二世代的なポイントはあると思うのですが もう少し元老sの目線も入れたいなーとか、日露の後は社会経済の変化も織り込みたいというか織り込むべきだと思うと言うか、 つまりは勉強不足です。ぷふー。

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